介護の仕事をしようかなと考えているあなたはご存知ですか?
介護士と介護福祉士の違い。
言葉はすごく似ていますが、実際には大きな差があります。
今回は、介護士と介護福祉士の違いを詳しくご説明します。
◯介護士と介護福祉士の違いは何?
両方とも介護の仕事に関係しているってことはわかりますが、違いまで分かる人は少ないかもしれません。
介護士というのは、介護の現場で働いている職員の総称です。
つまり、介護士になるためには、特別な資格は必要ありません。
介護の現場で、最初、無資格で働いていた人が、ステップアップのために、
「介護職員初任者研修」「実務者研修」などの資格を取りますが、
介護士は、かならずそれを取らなければならないという資格ではありません。
一方、介護福祉士は、国家資格です。介護士が取る資格の中で唯一の国家資格です。
そもそも受験資格も厳格で、誰でも受験できるわけではありません。
だからこそ、あなたのキャリアアップには欠かせない資格です。
介護士と介護福祉士の仕事の違いは何?
介護士と介護福祉士の仕事は、いずれも要介護の方の身体の状況に合わせた食事や排せつ、
入浴のお世話など日常生活全般のケアをします。
基本的には同じです。
しかし、介護福祉士の資格を持っている人は、その専門性が国によってお墨付きをもらっています。
介護の現場で、リーダーとして、管理職として働いていきたい人には必須の資格になります。
◯介護福祉士の4つの特徴!
介護士の他の資格と比べて、介護福祉士には4つの大きな違いがあります。
他の資格と比較しながらご説明しましょう。
1.介護福祉士は、「社会福祉及び介護福祉士法」の基づく国家資格の一つです。
2.介護福祉士は、社会福祉士、精神保健福祉士と並んで、三福祉士の一つに数えられる、福祉系国家資格です。
3.国家試験を受験するための受験資格が必要で、誰でも受験できるわけではありません。
4.介護関係の仕事をしていこうと思っている人は、ぜひ取りたい必須の資格です。
4つの特徴がわかっていただけたでしょうか?だれもが、思い付きで簡単に取れる、
研修さえ受ければ取れるといったタイプの資格ではありません。
3つ目の特徴の受験資格は、「社会福祉及び介護福祉士法」で以下のように定められています。
実務経験ルートによる受験資格は、3年以上の実務経験と実務者研修になります。
また、養成施設ルートでは、大学、専門学校などで必要とされるカリキュラムを修了していることが必要です。
他に福祉系高校ルートというのもあります。
あなたが、これから介護福祉士の資格を取得しようと思っているのなら、
どのようなルートを選択するのがいいか、よく考えましょう。
◯介護士が介護福祉士の資格を取得するメリット
先ほども書きましたように、介護士と介護福祉士の仕事に大きな差はありませんでした。
しかし、資格を持っているかどうかは、大きな違いになります。
介護福祉士の資格を持っているとどのようなメリットがあるのでしょうか?
就職の際の優位性
想像以上のスピードで進む日本の高齢化で、介護業界は、常に人出不足状態が続いています。
そのため、特に資格を持っていなくても、就職できます。
無資格、未経験の人向けの求人もたくさんあります。
しかし、そんな状況の中でも、介護福祉士の資格を持っている人は、
その専門性の高さゆえに、ひっぱりだこです。
今や、介護の世界でもクォリティーが問われています。
求人票の中にも「要資格」「資格者優遇」などの言葉を見ることがあるかもしれません。
資格を持っていると、就職活動を有利に進められます。
資格の有無による賃金差
求人票の中には、「無資格でもOK」というものもあれば、
「資格者優遇」「資格手当あり」などと書かれているものもあります。
資格を持っているか、いないかによる賃金差ははっきりとあります。
「社会福祉、介護福祉士就労状況の調査」によると、およそ半分の介護士が資格手当を受けています。
資格手当の平均月額は約8300円です。これが毎月ですから、差は大きいですよね。
さらなるステップアップを目指して
介護福祉士の資格を取得できれば、さらなる高みを目指しましょう。
どんな資格があるかと言えば、認定・専門介護福祉士と介護支援専門員などです。
どんどんステップアップしていくと、専門性が増し、仕事のやりがいもどんどん大きくなります。
◯まとめ
ここまでで、介護士と介護福祉士の違いをまとめました。
仕事内容は似ているのに、資格の有無で全然違いましたね。
なにしろ、国家資格ですからね。
介護福祉士の資格を目指すには、実務経験3年以上と、介護実務者研修が必須です。
ぜひ、介護福祉士の資格が取れるよう、計画を立て、準備を進めてくださいね。
きっとあなたなら取れます。